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ドラムトラックの制作の肝

HIP HOPやR&B,HOUSEなどのトラックを制作する上で最も重要なパートといえば、間違いなくドラムパートですね。

なぜかというとHIP HOPやR&B,HOUSEといったジャンルはダンスミュージックだからです。

ダンスミュージックは、基本的にリズムにのって体を気の向くままに揺さぶる行為なので、そのリズムの基礎となっているビーツ(ドラム)が肝心ということですね。

リズムパートというと、キックドラム(バスドラ)、スネア、ハイハット、シンバル、シェイカー、タンバリン、タム、などなどたくさんありますが、

ベーシックに考えると、キック(バスドラ)、スネア、ハイハット、この三つがあれば、ビートが作れます。

この中でもトラックを作る上で最も意識しなければならないパーツはどこか?

結構、HIP HOP系のDJの人達は、スネアの鳴りに耳がいきがちなんですが、実はキックが最も重要です。

キックにガッツがあってドンッという音が抜けているだけで、リズムはすでにOKと言っても過言ではないでしょう。

ただこの良いキックはなかなか見つからないです。

実はプロの作家は、ドラムの音色って、さほど突飛なリクエスト(例えば生ドラムっぽくとか音色を指定くるようなことだったりとか)がない限り、自分のライブラリーにストックしてあるものを大体使っています。

ライブラリーのストックはキックだけで、4,5個とか、スネア、ハイハットもそんな感じです。

いつも使ってるあの音色という感じです。

ただその使える素材を探すのに、めちゃくちゃ時間をかけています。

私の知り合いのDJ兼トラックメーカーは、常にトラックを作っていますが、

半年に一回、一日中サンプリングCDや、レコード、シンセに入っている音色などのキックだけを、膨大な量を聴いて、良いと思ったものをストックしていく時間を作っているようです。

それもストックしておいても、実際にビートを組んで鳴らしてみたらしょぼかったなんてこともしばしばありますからね。

まずは、たくさんキックのサンプルを聴いて耳を鍛えて本当に鳴りが良いのかを判断する作業を繰り返すと良いですね。