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人々はスキャンダラスな物事に目がいく

こんばんは、DJ TAKI-SHITです。


HIP HOPの世界では、ビーフ(中傷合戦)というと文化があります。


ラッパー同士、お互いのリリックで相手の事を批判したり、

まあ分り易くいうと口喧嘩をきちんとRAPという音楽アートに

昇華させて録音物にして、抗争するということですね。


まさに歯に衣着せぬ物言いでお互いに

舌戦を繰り広げるということです。



ちなみに今や、普通の若者たちの日常的な会話にも

ほぼほぼ浸透していている


「ディスる」(悪口を言う)という言い回しも、

実は、元々はヒップホップ用語で

このビーフ(中傷合戦)から来ています。



例えばニューヨークを拠点としているラッパーが

ロサンゼルスのラッパーに対して、なんらかの曲で

ディスソングをリリースすると、それを聴いたロサンゼルスの

ラッパーはすかさずアンサーソングを出して、

応戦するという流れです。


最近ではYOU TUBEでやりあいになっていることも多いようです。


アメリカでは発展し過ぎて、殺人事件になるくらいの

レベルのものまであったりします。


元々ラップにおいてのディスは、古くは70年代のスラム街における、

乱闘や銃撃に変わる手段としてのゲームバトルであるはずなので、

そこまでいくとかなりやり過ぎ感があって怖すぎますね。。


ただこういったビーフが起こると、ファンは皆注目するので

その当人たち同士がビッグアーティストだと、

業界にもたらす経済効果というのはかなり大きいです。




HIP HOPの世界における、ビーフに関して書いてみましたが、


大衆の人々は多かれ少なかれスキャンダラスな

物事に興味がいくものです。


派手な動きをしている人に人々は、目がいきます。




音楽業界では多くのレコード会社が、新人さんなどを売り出す時に

なんらかのバズ(口コミなど)を予め作った上で売っていくというのは

マーケティング戦略での常套手段の一つです。



逆に言うとそういったバズなどが作れる可能性が低いアーティストさんは

メーカーから声がかかる可能性は低いでしょう。



メーカーとディールを結んで大きくやりたいというミュージシャンの

方は自分にパンチの効いた何かをみつけられるといいのかもしれませんね。