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誰が自分の曲を聴いてくれるのか

アートの世界では、唯一無二でオリジナルである事が良いとされます。

何かに似ているとされると、フェイクだといわれることさえあります。

音楽でもこれは新しい、今までにあまり聞いたことがないものだと、ごく一部の人達に重宝がられることがあります。

しかしその曲は、商業音楽として、多くの人を感動させたり、誰かにお金を払って買ってもらう可能性はどのくらいあるのでしょうか。

音楽をビジネスにしたいという意思があれば、まずどこに向けて作るのかということを明確にしてつくるべきです。

つまり聴いてくれる人のことを考えるということですね。

通勤途中のサラリーマンさんに聴いてもらう為に作るのか。

学校の帰りにipodを聞きながら自転車をこいでいる女子高生に聴いてもらうのか。

はたまた男女混合の大学生のサークルで海に向かう際の車の中でかけてもらう為に聴いてもらうのか。

誰に向けて作るのかということを意識しながら制作をしていくことで自然とどういう曲を作ればよいのかが、わかってくるようになります。

つまり商業音楽というのは、誰が聞いてくれるのかということと、どんなシチュエーションで使われるようになるのか、ということを常に考えて作っていかなければならないということです。

もちろん、オリジナリティーを追及して、自分の世界をストイックに掘り下げて作り上げていくというスタンスも素敵です。音楽はアートの世界ですから。

きちんとブランディングしていけば、長期的なスパンではそういうスタンスの方が強くなる場合もあります。

しかしそれは、難易度がとても高いものになります。なおかつ時代の流れに合致するタイミングを見計らうことも大事になってくるわけです。

今では有名なアーティストが、生前は全く認められずに亡くなってしまい、死後何十年してから作品が高い評価を得て、価値が高騰するということは往々にしてありますね。

これにあたるワケです。

人生は生きてる内が花なので、その間にいかに他人の評価をたくさん得ることができるかということを考えて作っていった方が私は賢明だと思っています。

自分の作った音楽をビジネスにしていきたいという意思のある人は、まず誰に聴いてもらうのかを考えながら作っていく方をおススメします。