ランダマイズ(Randomize)させる その1
こんばんは KOJI obaです。
打ち込みは機械っぽいとよく言われます。機械を使って打ち込んでいるので当然なのですが、
曲によってはやはり生っぽく、いかにも人が演奏しているかのような打ち込みを目指したい、そんな場合もあります。
今回はそんな時に、ある程度の生っぽさを手軽にシミュレートできる機能のお話です。
まずは、Cubaseのクオンタイズ機能を使って、”ランダマイズ”させる方法です。
「編集」メニューの中のクオンタイズパネルをクリックすると、小さなクオンタイズパネルが出てきます。
クオンタイズといえば、普段はどちらかというと、「手で弾いたフレーズをきっちりのタイミングに揃える」など、
むしろ生っぽさをなくす用途で使う場面が多いかもしれませんが、
パネル右下の「ランダム化」という設定をうまく使えば、「揃える」クオンタイズではなく、「散らす」クオンタイズができます。
「tick」という単位の数値を設定してあげると、その範囲の中で選択したノートのタイミングがランダマイズされます。
(4分音符=480 tickです。)
あまり大きな値にするとずれの幅が広くなりすぎるので注意が必要です。ぼくはドラムとかで使うことがありますが、5か6くらいで十分な気がします。
拡大してみると、すこーしグリッドからずれているのが分かります。
前後どちらにずれるのかもランダムなので、リージョンからはみ出してしまうこともあるので注意。
クオンタイズパネルは設定をプリセットとして保存もできるので、気に入った設定は保存しておくと便利です。
もちろん乱数ですから、結果がいつも望むものだとは限りませんし、万能の機能ではありません。やはり一音一音ずらしたりすることも多いですが、一括でラインダマイズして雰囲気を見てみるには十分便利な機能だと思います。
次回はまた別の「ランダマイズ」の機能を見ていきます。