Tokyo DTM Connection

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DAWソフトのヴァージョンは最新であるべきか

こんばんは、DJ TAKI-SHITです。

僕は今、7年ほどCUBASEを使っています。
CUBASEは昨年12月にメジャーアップデートがあって、現在ヴァージョンPRO 8になっています。

このアナウンスがあった昨年の秋ごろ、基本的に新しもの好きなので、
どんな機能がついたのかなと、興味があって見てみると、
おもしろそうだなと思ったのは、コードパッドでした。
よしコストの問題もクリアできるとしたら、面白そうだからすぐにヴァージョンアップするぜ! 
となるかというと…

ならないワケです。

おもしろいなぁと思ったコードパッドですが、じゃあ実際に
現状の自分のプロダクションルーティンに組み込んんで、即戦力となるかを
冷静に考えてみると…「微妙」と思ったからです。

そしてすぐアップグレードしない、最も重要な事理由は、
メインのDAWのヴァージョンを上げてしまうことで、サードパーティープラグインとの
相性問題が起こる懸念があるということです。

例えばヴァージョン7で問題なく稼働していたWAVESのプラグインが、
CUBASEのヴァージョンをPRO 8にしたことによって、
WAVES側がCUBASE PRO 8での動作確認が未検証の場合、
最悪WAVESが動かくなる可能性があるということですね。
(実際にPRO 8で使っていないので、動かないかどうかはわかりません、例えばというお話しです)

そうなると、通常の制作環境に多大な影響を及ぼす可能性があります。
実際に使えるかどうかはわからないけど、直観的に面白そうと思ったコードパッドと、
常用して自身の制作の要であるWAVESとどちらを取るのかといえば、
もはや言うまでもありませんね。

僕の感覚では、DTMにおけるシーケンスソフトの進化は
どのソフトもいきつくところまで来ていて、どれもさほど差異はありません。

後は、同じ作業をするのにどれが操作性が優れているかどうかと、
インターフェイスの感じが好きかどうか、というのが、選択基準になるかなぁと思います。

そもそもシーケンスソフトの新機能で自身のスキルアップをそこに期待し、
なおかつ依存してしまう考えだと非常にまずいです。

制作スキルに安定感があって、コンスタントに質のよい楽曲をリリースしているほど、
ブレることなくその人自身の独自性のメソッドを持っています。
そしてそういう人ほど、機材に全くこだわりを持っていなかったりします。

[弘法筆を選ばず]ということですね。

tools

コードパッド機能がダメということを言っているワケではありません。
この機能がすごく自身の制作パターンにフィットとしてガンガン使いこなす人もいると思います。
大事なのは、自分のスタンスに合わせてツールをチョイスしていくことです。