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EPMDに学ぶ音楽ビジネス

こんばんは、DJ TAKI-SHITです。


僕が10代後半くらいよく聴いていたHIP HOPのグループで

EPMDという二人組のラップグループがいます。


彼らのアルバムタイトルには必ず[BUISINESS]ビジネスというワードが入っていました。


リリースされているアルバムの中で、18歳当時最もよく聴いていたアルバムが

[BUISINESS NEVER PERSONAL]というアルバムでした。


他にも[STRICTRLY BUISINESS](厳格に仕事する)や[BUISINES AS USUAL]

(いつものように仕事する)などというタイトルのアルバムなんかもあります。


そしてEPMDという グループ名の由来は ERIC PARISH MAKE DOLLERS という

意味で、まさにラップミュージックを作ってお金を稼ぐという由来なのです。

(因みにエリックとパリッシュは彼らのファーストネーム)



EPMDの曲で使われていたサンプリングネタは、基本ファンクネタで

ZAPP,ROGER,James Brownなど分り易くて、かつてヒットした曲を

使っているものが多かったです。


因みにファンクのネタ曲というのは、当時の黒人キッズ達に非常になじみの

深い曲が多いです。


昔流行った曲、人気のあった曲をサンプリングネタに使うということ、

それだけでまずリスナーの気持ちをつかみ易いという狙いがありますね。


かといってポップフィールドにアプローチするわけでもなく、あくまで

男汁満載の硬派一点張りのスタンスできちんとブランディングをしていたのも

魅力であり、あざとさを感じます。



で、タイトルの[BUISINESS NEVER PERSONAL]ですが、18歳当時は何も

感じませんでしたが、実はコレすごく大事な言葉なんですよね。


[ビジネスで個人的なことをするな] という意味だと解釈しているのですが、


これはまさにその通りだと思うんですよね。


自分の好きな曲をDJでかけても、フロアには誰もいなくなってしまう、とか

全く旬じゃないけど個人的趣向なアレンジの曲を作ってもほとんど需要がないと

いうことを彼らは最初からわかっててコントロールしてやっていたのだと

思うんですよね。


音楽でもやはり誰に向けてやるのか、を明確に考えてアウトプットを

していくべきですね。