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第56回グラミー賞はインディーズアーティストが半分以上ですが…

こんばんは、DJ TAKI-SHITです。
来年2月に行われる、第56回グラミー賞にノミネートされている
アーティストの半数以上がインディーズアーティストだそうです。
もっというと、実はここ5年くらい50%以上がインディーズアーティストが占めているそうです。

日本では、この状況はまだまだ考えにくいかもしれませんが、
WEB2.0以降、SNSの発達以降、個人で上手くセルフブランディングして、
プロモーションを上手く行うことができて、拡散力(ここが最重要)さえあれば、
ますますメジャーとインディーの垣根はない時代になってきたと言えるでしょうね。
先日、SPOTIFYから自身の楽曲を自ら取り除いたテイラースイフトも
日本流通はユニバーサルミュージックがやっていますが、
本国アメリカではBIG MACHINEというインディーズレーベルです。

またノミネートされているアークティック・モンキーズもロンドンの
ドミノレコーズという老舗のインディーロックレーベル所属です。
このレーベルには、フランツ・フェルディナンドやペイブメントなどの
大物アーティストも在籍していて、結構ビッグレーベルですね。

ただだからと言って、もうメジャーレコード会社はオワコンだとは、僕は全く思っていません。
何故かというと、メーカーには長年売れる音楽を追及してきた敏腕のA&Rや、
大きい戦略でプロモーションを考えることができるプロモーターさんなども多くいて、
音楽業界のプロフェッショナル集団であることは間違いないです。

本当に大衆的に認知させる為の売り出しをしようと思うと、まだまだ日本では、
WEBのみでは弱くテレビなど一般的に影響力の強いものに頼らざるを得ない
ということが現状だからと思うからです。

SNSで発信されているものは、気軽にアップできるだけにクオリティーが
低いものも数多く存在します。非常に情報過多で、選別に時間がかかり、
無料でも要らないという楽曲もありふれているのも現状です。

その点メジャーが発信するアーティストは、音楽業界のプロ集団達の目に適って、
ふるいにかけられて、それを抜けてきたものという大義名分というか、
メジャーアーティストという印籠を持っていることにもなります。
メーカーと組むことで、媒体でピックアップされるべく政治力も働くし、
宣材写真などもクオリティーが高く目に止まり易いです。

音楽を表現している人であれば、一人でも多くのフォロワー、
リスナーを増やしたいと思うのは至極当然のことであって、
盛り上がってくればくるほど、より高見を目指したくなるからです。

プロとアマの境界線がなくなりつつ昨今、やり易くなる分、フェイクが通用しない、
ダイレクトに実力がはっきり出る流れになるので、今後はますます
本物しか生き残れない時代ということですね。

ミュージシャンとして、作曲家として、あるいは、ラッパーとして、シンガーとして、
スキルを磨いて良いクオリティーを保つ努力は、
より続けていななければならないということですね。

誰もが最初はインディーであるのは間違いないので、
とにかくインディーで集客力や、楽曲のクオリティーを高めていくように努めて、
メジャーレーベルの人にみつけてもらっても、すぐに乗っかるではなく、
権利の分配分などの交渉を入念に行ったうえで、
立場は同等という意識で良いお付き合いをしていくというのが、
現状では得策かなと思います。