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J-POPとUS産 R&B,HIP HOPの楽曲構成の大きな違い

J-POPの場合は、イントロ(サビ)-Aメロ-Bメロ-サビ-Dメロ-(ワンコーラス) という流れので基本的にAとBとサビのコードの進行はそれぞれ違うことことが多いですね。

でもアメリカのR&Bなどは、基本4小節の循環コードループでA,B,サビまで行きます。Dメロのみコードの進行が変わるということはよくありますが。

J-POPは、基本的にリスナーを飽きさせないような作りになっていることがほとんどです。

日本人の耳向けに作ると、[あ、曲の雰囲気変わった]という、感覚を持たせる展開がないとつまらないと感じてしまうということですね。

そうするとどうしてもコードの進行を変えて雰囲気を変える展開を作っていくということです。

一方アメリカのR&Bは曲の雰囲気が終始ほとんど変わらないです。キーが変わるなんていうことはほぼほぼないです。(代理コードや、一時的キーが変わるコード使いを除く)

日本の90年代、小室サウンドがチャートを席巻していた時は、サビで転調して、一気に盛り上がるというのは常套手段でした。

ではアメリカの曲はどのようにアレンジ面で曲を展開していっているのかというと、それは音数の積みですね。

例えば、終始同じループのコード進行でもAメロは、ベースとキックスネアハイハットの最小限のリズムしか入っていない。

でBメロになると、控え目な白玉コードとギターのカッティングが入って来る。

でサビ前になんらかのフィルがあって、サビになると派手目のシンセや、ハイハットの打ち方が8分から16分になって、コーラスが入って、バーンと広がった感じになる。

というような構成展開が施してある場合が多いです。

展開が単調で簡単そうに見えるかもしれませんが、実はこっちの方が圧倒的に難しいです。

コードの進行を変えて展開させていくのは、ある意味結構手っ取り早くできる手法です。

音数を少なく、必要最小限で音数で、あるべきところに音を配置していくというのは、なかなか難しいところです。

そういったより本物感を出したいという意向があるのであれば、まずはドラムとベースの素材にこだわるのが最も近道です。

はっきり言ってHIP HOPとR&Bに関しては、ドラムとベースさえ良ければ後の上物はなんでもいいといっても過言ではないと思います。

それから、コードの進行を考えると良いでしょう。