Tokyo DTM Connection

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空 白 を つ く る !

こんばんは、KOJI obaです。

 

このブログでは、曲作りのちょっとしたヒントやコツを

たまに書かせていただいてますが、

今回は、「空白」のお話しを。

 

曲を作っていて一通り出来た~と思って聴いてみた時、

「なんか物足りないな~」と感じた経験は

多くの人があると思います。

 

自分が感じるくらいだから、

きっと他の人が聴いても、同じように感じる人もいるだろう…

なんとかしなきゃ!

と思いますよね。思うはずです。思いましょう。

 

物足りないと感じたのであれば、

その理由を自分なりに考える必要があります。

何が原因か。

アレンジが単調?

メロディに起伏が少ない?

サビの入りにインパクトがない?

 

心を鬼にして、自分の曲を裁きましょう。

 

人、曲によってその細部の理由はさまざまですが、

大きな理由の代表的なものとして挙げられるのが

 

「流れてしまう」

 

ということです。

 

つまり、聴く人の心をガシッと掴むことなく、

曲が流れていって、そして終わってしまう。

 

ライブパフォーマンスにおいては、

生身(二人組のロボットやツインテールのCGの場合もありますけど)の人間の動きが

見る人に伝わりますのが、

CDやmp3だったり、ラジオやテレビだったり、

音情報メインの場合はそうはいきません。

 

聴く人を魅了し、感動させる仕掛けを、

2ミックスのLとRに、しっかり刻んでおかなければならないのです。

ぼくはそう思います。

 

どうすればだらーっと流れてしまうことなく、

曲に緊張が生まれるか?

 

曲の用途によりますが、

特にキャッチーなポップソングを作る上では、

これは常に考えていきたい命題です。

 

それに対して意識することの一つ、それが

 

「空白」

 

です。

 

曲の中に、あえて音がなくなる、あるいは極端に音が薄くなる部分を作る。

それによって、曲の流れの中に緊張がうまれます。

平たく言うと、聴いていて「はっ」となると言いますか。

 

音楽というのは、ひとつには緊張と安定の連続で生み出されるドラマです。

空白を作ることによって、空白でない部分がより引き立ちます。

それらをうまく演出できれば、

きっと聴く人に感動を与えることができるでしょう!

 

このことは、打ち込みの場面でも同じです。

 

音源のリリースタイムが長すぎやしないか。

むやみにデュレーションを伸ばしすぎていないか。

 

それによって、あった方が気持ちいい「空白」を殺してしまってはいないか。

 

これは全ての楽器に言えることだとおもいますし、

打ち込みとはいえ、そこにグルーヴが宿る、とぼくは思います。

 

休符も立派な音符の一つ、というわけですね。