Tokyo DTM Connection

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MIDIトラックの分割(パートの分解)

こんばんは、KOJI obaです。

ドラムのトラックなどは、いろんな音(例えばキックやスネア、ハイハット)を通常一つのイベント内に打ち込んでしまいます。その方が視覚的に分かりやすいですしね。
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でも作っていく過程でミックス的な処理をしていく時には、それぞれの音を別に確認したい場合も出てきます。キックの音をソロで聴いたり、キックとベースだけを聴いたり。

そういう時にドラムの各音が一つのトラック・イベントにまとまって打ち込まれていると、プロジェクトウィンドウからキックのみソロという聴き方ができません。そんな時にはMIDIイベントのパートの分解というテクニックを使います。

イベントを選択し、上部MIDIメニュー、もしくはshift+右クリックからMIDIメニューを開き、「パートを分解」を選択します。
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これは打ち込まれている音程ごとに、データを個別のMIDIトラックに分割してくれるコマンドです。ドラムの場合は音色で音程が分かれているので、このコマンドを使うとドラムの各音に打ち込まれているデータが、きれいにそれぞれ違うMIDIトラックに新しく分割されます(元の全部入っているMIDIイベントは、ミュートされます)。

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あとはそれぞれのトラックに名前をつければ分かりやすいですね。

スクリーンショット 2015-08-19 04.27.39

一つ混同してはいけないことは、この処理はあくまで「MIDIノートを分割」するだけなので、最終的なVSTからのアウトプットに関してはなんの影響も及ぼさないということです。(Instrumentトラックの場合はInstrumentごとトラック数分だけ複製されます)

この機能で更に便利な使い方は、例えばVST側でマルチアウトの設定をしている場合、各トラックのインスペクタでそれぞれ違うアウトプットを記憶してくれることです。(当然まず自分で選択しなければいけませんが)

VSTのマルチアウトについては、また別の機会に、、、。