音の配置はしかるべき適材適所へ。
こんばんは、DJ TAKI-SHITです。
現在のトラックメイキングにおいて、ミックスしながら
トラックを作っていくのは、常識的なスキルとなりつつあります。
なぜなら周波数の帯域でハーモニーを作るということが
すでにアレンジの手法となっているからです。
例えば再三に渡って書いてきている、ボトムを豊かに
なおかつクリアに鳴らしていくというのは、ミックスの
知識技術無しでは絶対にたどり着くことができない
トラックメイキングにおけるアレンジの手法だからです。
よく言われていることですが、ミックスはサイズの
決まったお弁当箱に整理整頓していきながら、
適材適所にそれぞれの楽器(食材)を
詰め込んでいく作業です。
白ご飯(キック&スネア)は下に埋め尽くす。
その上に海苔(ベース)を乗せる。
エビフライ(ギター)は真ん中辺りでやや右より詰め。
から揚げ(ピアノ)真ん中よりも少し下で左より詰め。
キャベツの千切り(ハイハット,クラッシュ)は
一番上に敷き詰める、などなど
こんな感じのイメージでしょうかね。
(実際にはおかずの食材も楽器ももっと多いですが…)
ミックスしながらトラックを作っていく流れで
このことがわかっていらっしゃる上級者の方は
例えば、生でギターを録るときに録り音に最初から
アウトボードなどをかまして、そこで
ローカットして、欲しい帯域のところをブーストして
録音し、そのままアレンジメントに加えていく
というような事をやっています。
以前にも書きましたが、同じ帯域に違う楽器が
二つも三つもいる必要はないということですね。
なるべく音数を少なくして、適材適所あるべき帯域に
音を配置して無駄がなくスキがないアレンジメントを
日々意識していきたいものですね。