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冒険のモード

こんばんは、KOJI obaです。

 

今回はモードの話を、、、

アラサー〜アラフォー世代には懐かしい、ファミコンの「ドラゴンクエスト」。

 

すぎやまこういちさんによるBGMとともに、少年たちだけでなく大人をも夢中にさせた

もはや歴史的なゲームの一つですね。

 

ドラクエⅠのフィールドのBGMである「広野を行く」という曲があるのですが、

“ドリアン”と呼ばれるモードを使用してメロディが作られています。

 

そもそも、モードとはなにか??

 

モードとは、長調と短調がクラシック音楽で主に使われるようになる以前に、

教会で歌う聖歌で用いられていた音階のことです。

そのため、”教会旋法”と呼ばれます。

 

具体的にいうと、、、

例えばピアノの白鍵を”ド”からではなく、”レ”から順番に弾いてみましょう。

それが、Dのドリアンです。

 

普通のメジャースケールやマイナースケールとどう違うかというと、

上のDの例でいえば、Dのナチュラルマイナースケールは

 

D E F G A B♭ C

 

になりますが、  Dのドリアンは

 

D E F G A B C   になります。

 

つまり、第6音がフラットしない!  簡単にいえばこんな感じです。

 

 

これを実際弾いてみるとわかりますが、

 

単なるマイナーよりは明るいんだけど、 単なるメジャーよりは暗い感じがします。

 

まさに、レベル1で1人冒険へと旅立つ勇者の気持ちにピッタリ!、、、かもしれません。

 

また、いわゆる長調短調の西洋クラシックの伝統的な響きに慣れている耳からしたら、

少し民族的というか、エキゾチックにも聴こえます。

 

ポップスでも、モードを取り入れた曲はいろいろあると思うので、

皆さんも探してみて下さい。

 

※ちなみに「広野を行く」は全編ドリアンというわけではありません。

 普通のマイナースケールも出てきます。