Tokyo DTM Connection

コンセプト

[まずマネから入ってみること ~知ってるか知っていないかで大違い~]
主催のDJ TAKI-SHITです。TOKYO DTM CONNECTION、DTMを使った作曲アレンジのセミナースクールに興味を持って頂いてどうもありがとうございます^^。僕は今まで大学並みの学費がかかる大きな専門学校や、いわゆる街のピアノレッスンなどに通ったことがありません。自分の唯一の強みと言えるものは何かと問われれば、それはDJができるということでした。”どうにかして音楽家として本気で身を立てたい!” と思った時に、ミュージシャンは曲を作ってリリースしなければ何も変わらない、、と気付いたのはクラブでDJをやり始めて5年経った 24歳の時でした。
音楽的教養が一切なかった僕が、とりあえずやってみたこと、それは先輩トラックメイカーのやってることをリサーチして徹底的にマネをすることでした。 上級者達がやってることをお手本としてどんどんマネをしていく過程で、ある事に気が付きました。「やり方を知っているか知っていないかで、出来上がる曲のクオリティーが全然変わってくる」 ということです。


[人から教わるのはショートカットすること]
一人で音楽理論書やDTM教本を何冊も買ってきて、独学で一から勉強していくのももちろんアリです。その方が問題解決力もつくでしょうし、学習能力も高まるの間違いないです。でもセンスが良くてプロクオリティーの楽曲を作れるようになるまで、どのくらい時間がかかってしまうのでしょうか。 分らないことがあったり問題が起こった時に誰にも相談できず、思いのほか多大な時間をロスしてしまったり、、実際の作曲活動ではさして必要のない音楽理論書の328ページ辺りまで目を皿のようにして熟読してしまうことになってしまいます。。
こうしているうちにめんどくさくなっていつの間にか、大枚を叩いてやっとの思いで買ったオーディオインターフェイスに埃が被ったまま何年過ぎたのか…ということになる可能性もあります。 優れた結果を出している人にダイレクトで教えてもらうということは、様々な意味でショートカットができることです。それは人脈形成の為のショートカットでもあり、ノウハウ取得の為のショートカットでもあり、そして何より時間を大幅にショートカットできるものだと思います。つまり効率的にスキルアップができるということなんです。僕自身、今までたくさんの上級者のノウハウをマネして自分自身の作曲アレンジの手法の糧としてきました。長い年月をかけて蓄積していったノウハウや手法。今でも使えるもの、今となっては古くなったものを取捨選択していくことで、今ではかなりタイトで成熟したノウハウを多く持っています。


[やってみたらできた]
“紅白に出る歌手に楽曲を提供するなんて自分にはちょっと…生れ持った才能や医師を目指すくらい膨大な勉強量を積まないと無理でしょ!”と思われがちですが、僕はそんなことはないと思っています。今でも僕には大した音楽の才能はないと思っています。圧倒的に”音楽を聴くことが好き”で、ただ自分の好きな音楽を追及してきただけです。僕の音楽制作を始めるきっかけは「あ、これならできそう」というところから始まっています(笑)。つまり音楽が好きだという時点で才能がある ということなんですね。そしてたくさんの上級者がやってることをリサーチして、知識(ノウハウ)として蓄積していき、実際に ”やってみたらできた” そんな感覚です。そんな感覚のままやってきて、気が付いたら20年くらい経ってしまいましたが(笑)。僕の感覚は本当に”やってみたらできた”  ただそれだけなのです。

[いわゆるイイ曲を作るのに大事なことって...]
良い楽曲を作る為に必要ものは、受験に臨むような膨大な勉強量や生れ持った才能ではなく、良いセンス、優れたノウハウ、ベーシックな音楽理論、そして確実な実行力です。やれば結果は出る。やらなければ何も変わらない。たくさんの良いノウハウを持っていたとしてもやらなければ知らないことと同じなのです。知らないことはできるワケがないのです。そして頭の中にないものは制作時の楽曲に反映されることは絶対にないのです。


[良いセンスってなんなのか...]
センスって生まれつきのものでしょうか。今良いセンスを持っている人って最初から玄人が聴くような曲を聴いていたのでしょうか。そんなことないですよね。たまたま親がラジオをかけていたとか、お兄ちゃんがよく聴いていた曲を自分も好きになったなど、どんなジャンルかはともかく”音楽に触れる”って最初はみんなそんな感じのはずですね。僕もそうでした。そして好きな曲が飽きるともっと良い曲はないのか、、と探し求めるようになっていくのが自然ですね。自分で情報を集めたりしていくようになります。そして自分で情報を集めることに限界を感じると、自分よりも良いセンスの人達のコミュニティーに入っていったりします。そうすると自然に自分のセンスが磨かれていくものですよね。洋服屋さんでセンスの良い店員さんと仲良くなって、通っていくうちに、自然と自分もオシャレになっていくように。つまりセンスって人と接触する事でダイレクトに伝わっていくもの なんですよね。

[感覚値ではなくロジックに基づいた思考]
音大や音楽専門学校で習う理論などをマスターしていないミュージシャンが後進に教えると、感覚的で抽象的な教え方になりがちだ、ということをたまに耳にします。そもそもDTMワークや楽曲のアレンジ作業というのは、一つ一つの作業に対して、”~であるからこうなる”という理由(裏付け)が必ずあるものです。その作業を毎回、何も意図もなく感覚のみでやっていたとしたら、仕事として楽曲制作の受注なんてきっとできないはずです。クライアントの意向や方向性などに沿って何度も直しが入ったり、なるべくリクエストに応えれるようにコントロールしながら制作していくワケです。大事なのは、なぜこの時こういう方法を取ったのかという事をきちんと体系化できてるかどうか であり、それを分り易く説明できるかどうかが最も大事 なことだと思います。

 

[音楽は楽しむもの]
現在アップルガレージバンドの普及や、iPhone,iPadの音楽制作系アプリの盛り上がりで、コンピュータを使った曲作りは、誰でも気軽にできるようになりつつあります。リスニングに関しても、youtubeの出現以降、今やだれでもスマホで無料で音楽を聴くのがスタンダードになっています。
音楽業界が危ういと言われて久しいですが、聴くのも作るのもどんどん手軽になる分、ユーザーの数は増えて行っていると思います。そして出来た曲はネット上で、すぐに発表できるのが当たり前の時代です。つまりプロとアマチュアの境界線というのは、ほぼなくなりつつあります。そして音楽は好きなものを追及するのが絶体的に楽しいのです。ただどうせ作るなら良いものを作っていきたいですよね。僕らのマインドをシェアして、アナタがより高いクオリティーの曲を作れるようになってもらえれば、それはそれは素敵なことだと思っています。隣町に住む音楽に詳しい知り合いのお兄さんに教えてもらうような感覚で来てもらえればと思っています(笑)。片意地張らずに興味本位で気楽な気持ちでやってみましょう。