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マスタリングって?

世の中に音楽が売り物のCDとして、お店などに並ぶまでの工程として かなり大雑把ですが、作曲 → レコーディング → アレンジ → トラックダウン → マスタリング → プレス → 工場からお店へという流れですね。

トラックダウンでは、たくさんのギター、シンセ、ボーカル、コーラス、などバラバラになっている素材を二本のLRのステレオのみの、俗にいいう2MIX(ツーミックス)という一本のトラックにまとめます。

マスタリングではこのまとめた一本の2ミックスをEQや、コンプを使って音質や音圧、収録されるほかの曲との調整をしたり、曲間を決めたりする作業を言います。

よく70年代とか80年代の古い音源をデジタルリマスター版とかで、再発売しているCDを見かけることがありますが、あれは、当時のトラックダウンした素材をその名の通り現代技術をもってマスタリングしなおして再リリースしているということですね。

音響技術は基本的に日進月歩ですから、当時よりも音質良くなってるよ、というのが最大セールスポイントですね。

ファンとしてはやはり欲しい訳ですね。

ところでこのマスタリング、すでにミックスされているもの2ミックス、つまりもう大きくいじれないという制限された状態で、作業を施すので、よほど卓越した技術を持ったエンジニアさんが行うことになります。

ミックスのエンジニアリングを5年~10年やってマスタリングエンジニアになるとか、なかなか難しいところであるようです。

それはそれはまさになんとなくを追及する世界で、私も何度も何度も現場で立ち会ったことがありますが、どこがどう変わったのかは、正直よくわからないことも多々あります。

まあそこは、餅は餅屋ですからね。

ちょっと精神世界をさまようようなニュアンスも含んでおり、某レコード会社のマスタリングスタジオでは、水晶がおいてあったり、私の知り合いの何度かお願いしたことがあるエンジニアさんは、機材に向かって、手のひらから念を送っている方もいらっしゃいます。

ここまで音を最大限良くしようとしてくれるのは、本当にありがたいですね。

次回は、ソフトは何が良いのかなど具体的に書いてみたいと思います。