巷でよくいうカノン進行って?
こんばんは、DJ TAKI-SHITです。
12月になりました。早いものです。そろそろクリスマスソングが街中で自然と耳に入ってくる季節ですね。
ということで、クリスマスソングってたくさんありますが、何が思い浮かびますか?
私は山下達郎さんが夏だけでなく、オールシーズン好きなので、やはり名曲「クリスマスイブ」ですかね。
この曲は毎年この時期になると一時的にチャートインしてくるという恐ろしいほどのロングテール曲なのですが、この曲のコードの進行は、カノン進行なのです。
カノン進行ってご存知でしょうか。
元々は、クラシックのバロック音楽時代のヨハン・パッヘルベルという人が作ったコードの進行です。ただこの頃は和声という概念もなかった頃らしいですが…
J-POPの曲では、このカノン進行を使った曲がごまんとあります。売れる確率が上がり心地よくキャッチーなコード進行だからですね。
音楽理論的にいうと、下記のような感じになります。
I – V – VIm – IIIm – IV – I – IV – V
何コレ、Ⅰとか、IVとかって??? という方は過去にダイアトニックコードについて書いたことがありますので、こちらをご一読ください。
ダイアトニックコードを習得しよう
http://ameblo.jp/taki-shit/entry-11680988270.html
因みに私はいつも鍵盤でキーを考えるとき、KEY OF Dで考えるくせがありまして、Dの場合は下記のようになります。
D – A – Bm – F#m – G – D- G – A
鍵盤なりギターなり、なんらかの和音楽器に弾いてみると、あーコレね!ってなるかと思います。本当に本当にJ-POPでは、死ぬほど使い倒されています。
このコード進行を使って、[サクラが~][トビラを開けて~]なんていうと歌詞が乗っかると、完全なJ-POP王道パターンとなるワケです。
このカノン進行を使った曲を少し紹介してみましょう。
先回の記事でもご紹介したドラゴンアッシュの[Greatful days]やDEF TECH[MY WAY]、清水将太 [home] などなど とまあ、2000年代J-POPの中でも黒めのアーティストの方々にもよく使われていたりします。
元々はクラシックの王道進行なのに、意外ですよね。
やっぱりこのカノン進行は、非常に響きがキレイでマイルド感があって、ポジティブな歌詞に合い易いのでどんなにビーツが厳つくてもこれを使うと歌謡曲の範疇に収まることができるからという理由でしょうね。
続いて洋楽。これはケツメイシ「涙」ネタでもありますね。
MC LYTE[ROCK THE PARTY REMIX]
あとこれは最近僕も普通にリスニングで良く聴いています。本人J-POP好きなんじゃないかと思うくらい日本人好みのサウンドですね。
PJ Morton “Hard Enough
初心者でも特に難しいことを考えずに簡単に使えますので、とにかく大衆的でキャッチーな曲を作りたいぞ!と思ったときは、とりあえずカノン進行を使ってみるが吉ですね。
そもそもコードがわからないという方は、まずはダイアトニックコードの理解を深めていきましょう。