Tokyo DTM Connection

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ハイレゾ音源は本当に音が良いのか

 こんばんは、DJ TAKI-SHITです。
ハイレゾ音源が盛り上がってきてますね。
ニールヤングが新しく市場に送り出す、PONO(ポノ)なんかも結構注目を浴びているようですね。

https://ponomusic.force.com/
http://www.gizmodo.jp/2015/01/pono_1.html
個人的には、名前はカワイイ感じで良いのですが、デバイスとしてのデザインと
色はちょっと…っていう感じでしょうかね^^;

さてハイレゾ音源。CD規格 16bit 44.1Khz よりも高いグレードでの配信ができるという、
メディアに入る限界を超えて、デジタルダウンロードならでは強みを持った新しいコンセプトですね。


場合によっては、32bit 192khzなんていう高いレートや周波数での配信も可能なんですね。
32bit 192khzだと理論上では、48khzの約4倍以上の音のきめ細やかさを出すことができることになりますね。

分り易くいうと、テレビの4kのようなイメージでしょうかね。
フルハイビジョンHDが1920×1080 、で4kが3840×2160 ということで、4倍細かく映し出せると。

ただ眼で見分けるものと、耳で聴き分けるものとその違いを明確に比較できるのって
結構人によって差が出ると思うんですよね。
僕も一時期少しでもサウンドクオリティーを上げたいと思って、フォーマットを
24bit、96khzで曲を作っていたことがあります。

ただいつしか、24bit 48khzに戻りましたね。
何故かといと、サンプリング周波数が少なくて、荒い方が聴感上
太くなる気がしてしまったんですね。

それと単純に容量も4倍になるので、ひたすら重い。。
エンジニアさんに送るにひと手間かかったりとか。。

一応説明すると、サンプリング周波数とは、アナログからデジタルに
変換する回数を1秒間に何回行うかということです。
つまりこのkhzの数値が高ければ高いほど、データを細かく切り分けて
記録していることになるので、理論上、元の音をクリアに再現できるということです。

さきほどのテレビで言ったら、画素数のようなものですかね。画素数の多い方が、映像がキレイ。
ただ特にサンプリングネタがメインのヒップホップのトラックメイカーなんかは、
今でも16bit 44.1khzでやっている人って結構多いですね。

普通の人の聴感力では、44.1khzの音でも96khzの音でも聴き判けられないという人もいます。
これ、僕もまさに同感です(笑)
44.1khzと、96khzの同じ音源を交互に比べて聴いたらどれぐらいの人が判別できるのかなと。。

またそもそもの事を言うと、楽曲を作って行く際、主にアレンジ面でどういった
音色や素材を使うかや、どんな機材を使って、どういった状態で録音されたのか
ということが、後々の出音に最も反映されてきます。

なので、そこのチョイスや、そもそも音の入り口部分がしょぼいと
どれだけ高い周波数や、レートだったとしても意味はない訳です。
元々クオリティーの低い音がハイレゾになったからと言って格段に良くなるわけではないのです。

CDの音って、決して悪くないと思います。

出音を良くしようと思うのであれば、ハイレゾにこだわるより、良い音色や良い
音素材を選び出すことに注力した方が間違いなく得策ですね。