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儲かったから訴えられた

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こんばんは、DJ TAKI-SHITです。
先日こんな記事が目に止まりました。
ロビン・シック「ブラード・ラインズ」のパクリ裁判
http://yogakutengoku.blog135.fc2.com/blog-entry-2111.html

2013年の全米大ヒット曲、ヌードヴァージョンもかなり話題になっていました。
(日本のYOUTUBEからは見えませんが、よ~く探し回ると他サイトでは…)

ファレルが作った、ロビンシックの「ブラード・ラインズ」がマーヴィン・ゲイの
「黒い夜(Got To Give It Up)に似ていると。。
マーヴィンゲイの遺族たちが父に対する侮辱だ!儲けたお金よこせ!と言ってきているワケです。

疑惑の曲
Robin Thicke – Blurred Lines ft. T.I., Pharrell

ネタになったのは、
Got To Give It Up (Parts 1 & 2) – Marvin Gaye (1977)

この2曲は似てます、はっきり言って似ています。
ファレルは間違いなく、Got To Give It Upをイメージしながら作ったと思います。
というか、この曲知らないと Blurred Lines できるはずなかったでしょと言わざるを得ないです。

ただこんなことで難癖つけないで欲しいなあと個人的には思います。
アートにまつわるすべての創作物を、誰もやっていない全くの新しいフォーマットで
モノを生み出すというのは、相当に難しいことです(というか不可能)。

リリース後の見せ方はともかく、先に誰かがやっているもの(事)をモチーフにして、
模索しながら生み出しているものです。

なぜ訴えたのか。

作った本人たちが莫大に儲かったからです(笑)

今回の曲のヒットで、ライターでもある3人(ファレル、ロビンシック、T.I)に
支払われた金額は約20億円!だそうです。
奇妙な分配率なんですが、

ロビン・シックには5、658、214ドル(約6億8000万円)、ファレル・ウィリアムスには
5、153、457ドル(約6億1800万円)で、T.I.には704、774ドル(約8500万円)
だったそうです。(1$120円換算)。

(6.8 + 6.1 + 0.8 =13.7億 あれ?残りの6.3億は誰に?

そしてまた、T.I.はラップパートのみで少なくて、トラックやメロディーには関与していないから?
一人少ないけど、ここでも揉めないのかなと疑問に思います。

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いろいろ謎が多いですね~
狙って作ったらもちろんのことですが、思いがけずできてしまったものが酷似してしまった場合。

やはり許可をとるべきでしょうね。これだけ影響力のある、大物達がリリースすることになると、
関わる人も多く金銭的な影響も非常に大きいですからね。
今回の件も事前に許可をとっていたら、配分率は50%になっていたとのことです。
でも事件は後に起こってしまったので、裁判の見通しとしては、良くて75%、最悪すべての権利を奪われることになってしまうそうです。
本当に大物プレイヤーの人達なので、これだけ大きく騒ぎになっているのはレアケースと言えるでしょう。

ただもちろん日本国内でも大きく展開する場合は、きちんと許可をとってやった方が、
精神衛生的にも金銭的にも良いでしょうね。