Tokyo DTM Connection

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ノれるかどうか

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こんばんは、DJ TAKI-SHITです。
トラックメイキングをしていて、最も大事なことを書いてみたいと思います。

それはズバリ 「ノれるかどうか」です。


トラックメイクとは、主に HIP HOP,R&B,HOUSEなどビーツメインのエレクトロミュージックを制作するということです。

つまりダンスミュージックをつくるということです。
ダンスミュージックは、ノレて踊れなければいけないワケです。
ではノレる音楽を作る為にはどのようにに作っていくべきか。

一つ考えれるのは、ハードウェアの機材を使うということです。
僕は元々トラックの制作をAKAIのMPCを使ってやっていました。
当時、MPC2000XLが出た頃なので、99年くらいですかね。(当時はデータのバックアップが
ハードディスクとかではなく、ZIPやMOという相当なレガシーデバイスを
使ってやったりしましたね~懐かしい~)

その頃ちょうどPRO TOOLSがにわかに盛り上がってきた頃で、
これからはパソコンで曲を制作するのが主流みたいな雰囲気がありました。

そこで僕もその時流に乗っかるつもりで、使いなれたMPCを手放して、PRO TOOLSに替えました。
しかしPRO TOOLSを使って出来た曲を周りに聴いてもらうと、
「なんかペタッとした質感で踊れないね」と言われてしまったのです。

操作性の煩雑さもあったかもしれませんが、大きな画面を対面しながら、
マウスをカチカチする作業が、ダンスミュージック(当時はゴリゴリのHIP HOPを
作っていました)を作るのに適してないのでは、直観的に思いました。

その後しばらくしてMPCに戻りました。

ビーツメインの曲制作なので、あのパッドを叩くっていう楽器的な
フィジカル感覚がやはり適していると思ったのですね。

さらに「もっともっとフィジカルに!」をキーワードに一時期スタンドを
立てて、そこにMPCを置いて、立ってビーツを作っていたこともあります。

これがダンスミュージックを作る上で一番適していると思います。
ただ長時間になってくると、疲れてきてしばらくして、椅子に座ってやるようになりましたが…

良い例があります。

カニエウェストもビーツメイクの時点でこれだけノリながら作ってるのでヒット曲が
バンバン生れるのかもしれないですね。

現在、僕のメインツールはCUBASEになっています。
ただ骨格となるラフなビーツを作った時に、延々ループして最低でも20分と、
1時間くらいとか、立って別の作業をしながらノレるグルーブがあるのか、
リスニングチェックをするようにしてます。

ダンスミュージックをつくるなら、よりフィジカルに!