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ランダマイズ(Randomize)させる その2

こんばんは KOJI obaです。

前回に続き、ランダマイズのお話です。
前回はクオンタイズのランダマイズ、つまりタイミングのランダマイズについて書きましたが、
今回はまた別の項目についてです。

Cubaseプロジェクト画面ウィンドウ上部のメニューの「MIDI」から、「ロジカルエディター」を選択します。
スクリーンショット 2015-07-02 01.46.31

一見何をするのか分からないウィンドウですが、ざっくり言うと、
”MIDIデータに対して、条件を指定して一括処理を行う” という感じです。プログラムに近いかもしれません。

しかしあまりにも取っ付きにくいですし、インターフェースも全く音楽的ではないので、まずはプリセットを見てみましょう。
その中から自分の用途に近いものを探していじってみるのが近道です。
スクリーンショット 2015-07-02 01.48.05

プリセットにもいくつかのカテゴリーに分かれていて、しかもすべて英語です、、! 
(上図の一番下のものはぼくが追加したプリセット)
このロジカルエディターを使って、MIDIのベロシティをランダマイズすることができます。
「standard set 1」の中の、「random velocity (60 to 100)」を選びます。
スクリーンショット 2015-07-02 01.50.44

この場合プリセット名のまんまですが、「選択されたMIDIデータのベロシティを、
60から100の範囲でランダマイズする」という処理になります。

ウィンドウ下部のパラメータ1とパラメータ2の値を変えれば、ベロシティを好きな範囲でランダマイズすることができます。
あまり大きな範囲にすると差が出すぎてしまいますので、いろいろ値を調整してみてください。

これもクオンタイズ同様、乱数なので万能ではありません。
最終的にデータを『音楽』にするのは、結局人の手だったりしますが。

このロジカルエディター、他にもたくさんプリセットが入っており(英語ですが)、
意外と便利なものもあったりするので、興味のある人はいろいろ試してみるのもいいかもです。