Tokyo DTM Connection

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リズムループはどのように使うべきなのか。

こんばんは、DJ TAKI-SHITです。

リズムループから曲を作っていくと、お手軽だしイメージを膨らまし易いので私も制作の始めの一歩として
、とりあえずリズムループを自分のライブラリーからランダムに鳴らしてみます。


ただ曲の構成を考えて行く上でどうしてもリズムパートはループのみで行くとなると、Aメロ、Bメロ、サビ
のリズムアレンジとしての展開をどうするべきかというのは、割と悩ましいところではあります。


あまり作曲の事を知らない人が聴いたら、今時のサンプリングCDに収録されているリズムループはカッコ良
いのでそのまま使っても、「すごい良くできてるね!」なんていう感想なんかも頂けたりしますね。


しかし、ちょっと音楽制作を少しでもたしなむ人が聴いたら、リズムが平坦で展開がないと、意見を頂いた
り、どうしても印象が薄っぺらい感じになるのはよくあることでしょう。


そこで、今回はリズムループをどうやって処理して活かしていけばよいのかを書いてみたいと思います。

とりあえずまずできる簡単な方法としては、アレンジ画面にオーディオファイルとして張り付けてみて、そ
れぞれのパーツ(キック、スネア、ハット、パーカッションなど)を一個一個に切り刻んでそれぞれを独立
したオーディオにしていきましょう。


次にそれらをバッテリーなどのソフトサンプラーに当てはめてアサインしていきます。でアレンジ画面に戻
って、モチーフになったオーディオループと同じテンポで、まずそのループと同じように打ち込んでみまし
ょう。

ここまでできると、オーディオからmidiのデータになるので、テンポやそれぞれの素材のベロシティーを変
えることが可能になりますね。

でまずこの状態から、打ち方を変えていきましょう。


例えば、2拍目、4拍目しかスネアが入っていないループだとしたら、4拍目と次の1拍目の間に、ベロシティ
ーの小さい同じスネアを入れてドンタッ、ドンタッタッと打ち方を変えてみるとか、展開を作って行く中で
、キックだけ抜いてみると、スネアだけ抜いてみるとか、サンプラーに入れてプログラミングをし直すなど
、いろんな展開を考えることができます。


またスネアとハット、パーカッションの質感は気に入ってるんだけど、キックがイマイチだなあという場合
、キックだけ自分のライブラリーの中からお気に入りキックに差し替えしていきましょう。


もうひと手間加えるならば、差し換えしたキックにも元のキックを重ねていくというパターンや、また全く
違うキックを重ねていくこともできます。


そしてさらにもうワンランク上の手法としては、打ち直した自分のビーツにまた違うリズムループを被せて
重ねていくという手法もあります。


これも同じように切り刻んで、サンプラーに入れて、さきほど作ったビーツをモニタリングしながら、新し
い素材トリガーして随所に当てはめていくという手法ですね。

この辺りは、音数が増えてくるので、それぞれの素材の周波数を適材適所に配置していくスキル、つまりミ
ックスのスキルがないとかなり難しいところですが、やればやるほど、オリジナルになってい行きます。


少し難易度の高いお話しでしたが、ループビーツから抜け出す為の手法を書いてみました。参考にされてみ
てください。