シンプルなリズム、複雑なリズム
こんばんは、KOJI obaです。
アレンジのとき、ぼくはだいたいリズムから取りかかります。
このときのリズムというのは、単にビートのことだけではありません。
ドラム以外の楽器においても、
「歌を邪魔しないように」とか「聴く人をどうしたいのか」とかを考えながら、
まずは大まかなリズムをつくります。
これは聴く人の年齢や感じ方にもよるのですが、
ざっくりいうと、
聴く人が子どもだったり、
あるいはよりダイレクトに感覚に訴えかけるようなものの場合、
感じられるリズムは単純な方が良く、
逆により大人向けの、
成熟した聴取を求めている場合は、
感じられるリズムは一定以上複雑な方が良い、気がします。
もちろん一概に言えませんけど。
こども向け、極端にいえば童謡などは、
頭拍がずっと強調されていたり、
歌のリズム自体が非常にシンプルです。
「キメ」も多く、分かりやすいものが多いですね。
大人に向けた音楽でも、キャッチーという意味では
単純さ、わかりやすさは必要です。
しかし、単純すぎても時に幼稚に聴こえてしまいますので、
ある程度のおしゃれさがないと、大人は受け入れてくれません。
そして勿論リズムだけが音楽の構成要素ではありません。
そういうバランスを考えながら音楽を作るのも、また楽しいですね。