人の行く裏に道あり花の山
こんばんは、DJ TAKI-SHITです。
音楽業界が斜陽産業で先行き不安と言われて、10年ほど経っています。
私の感覚ですが、震災以降、それは急激に進んだ感はありますね。
特にCDの売り上げは毎年著しく下がっています。こういう時って、やはりほとんどの人がこれはヤバい。。
と思って違う業界に行ったり、今までやってきたことを手放したりする人が
少なからずいると思います。
ただこういう多くの人が危機感や、不安を募らせている時こそチャンスがあるような気もします。
つまりみんなががいかない方向へあえて行ってみるという選択肢ですね。
よく「ピンチこそチャンス」なんていうことを聞いたりします。
あるいは、私の好きな言葉で「人の行く裏に道あり花の山」という格言もあったりします。
つまり多くの人が避けるような道をあえて歩いていくことで、他の人にない
アドバンテージを持つことができたり、先行者利益のようなオイシイ思いが
出来たりするということです。
ところで、少し前の話題で恐縮ですが、こんな記事をみました。
“小林幸子、ニコニコ動画に『千本桜』投稿し話題―「さあ光線銃を撃ちまくれ(コメント的な意味で)」”
http://otakei.otakuma.net/archives/2014102707.html
日本歌謡界の大御所が巨大なマーケットであるオタク市場へ
新しいターゲットを開拓しようしているということですね。
しかもコミケで自ら手売りをして完売させたそうです。
因みに初音ミク関連や、ボカロPブームなどの含むボーカロイド市場は
2013年と比べて2割増しの87億円だそうです。
http://www.yano.co.jp/press/press.php/001334
もちろん制作サイドに次世代的な有能なブレーンが存在している
上でのプロジェクトかと思いますが、
あれだけ紅白常連で何年もトリを務めてきて、視聴者に今年はどんな印象なのか?
という期待を毎回裏切らないエンタテインメントをしてきた
小林幸子さんという大御所歌手が、自尊心を捨てて、自ら紅白に見切りをつけて、
時代の流れを真摯に受け留めて、その感覚を持ったままあの年齢で
新しい事にチャレンジをするという、エンターテイナーとしての
意識の高さとビジネスへの嗅覚は本当に感服します。
こういう動きが必要とされている時代なのだと思います。
もちろん音楽に対して愛を持って今までのビジネスモデルに拘りを持って、
同じようにやっていくというのも一つの美学であると思いますし、
それはそれで残存者利益というものが存在します
ただ今後海外からSPOTIFYが入ってくることや、Beats Musicを買収したアップルが
iTunesの中でストリーミングサービスを遅かれ早かれ行うであろうということを
想定すると、パイが小さくなっていく分、とれる利益もどんどん縮小していくことは、
想像に難しくないと想定できます。
音楽に限らず何かネガティブな事象が起こった際、少し視点を変えたり、
やり方を変えたりすることで、今まで培ってきたスキルや経験値を違った形で
生かせる場合というのは、割とあったりしますね。
先行き分らず、変化の激しい時代。柔軟な考え方とスタンスが求められている気がします。